*・゜゚・*第4話*・゜゚・

先に書きます。少々長いです…ヽ(TдT)ノ


まずBS-TBS「キング~Two Hearts」のHPにあるあらすじから紹介、カットシーンを下記します。

〈第4話あらすじ〉
ガンソクが少女時代のファンになったことを知ったジェハはガンソクにいたずらをすることを思いつく。
しかし、両国が銃を向け合う思わぬ展開を招き…!そんな中、南北の衝突が起き臨戦態勢に。ハンアはジェハらを国境の外に逃がそうとするのだが…

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ハンアに銃を渡されたジェハは漸くハンア達が本気で自分達を逃がそうとしていることを信じます。そしてハンアの案内でジェハ達は施設の出口へと向かいます。この出口へと向かうシーンがカットされていました。このシーン時間にするとほんの僅かなのですが、凄く大切な流れなので、カットシーンにあったハンアとジェハの会話を書きます。


(カットシーン…施設の通路での会話)

ハ:(外に出たら)車に乗ってください。護衛もするので心配なく
ジ:銃を向ける前にそう言えよ
ハ:聞き分けが悪いので、耳掃除してやろうかと
ジ:俺を撃てば お前らは身の破滅だ
ハ:…捕まえて市場で売ろうにも こんな貧弱男は誰も買いませんし
ジ:おい  隠してるだけだ。力を入れたら服が破れる
ハ:お腹ははじけそう
ジ:…宮殿のバルコニーに立つ俺を見せてやりたいよ
ハ:チャン・ドンゴンが来るなら
ジ:彼は子持ちだぞ
ハ:ブラット・ピットもよね?
ジ:奥さんはアンジェリーナ・ジョリーだ。君が勝てるかよ


この会話の直後、ジェハは扉を開け、外で銃口を向ける兵士たちを見て、ハンアを撃ちます。
自らの身の危険を覚悟して銃をジェハに渡したハンアを、こんなにあっけなく。
ハンアはジェハに銃を向けられた途端に彼の名を叫び、撃たれ、涙をこぼします。

出口へ向かうまでの緊迫した状況でのたあいのない会話は、互いを励まし合い、そして再会を願う、彼らの思いが投影されているものだと思います。この会話から、ハンアはジェハ達が何があっても自分を信じてくれるだろうと思っていたのに、彼が全く信じていなかったことが、銃を向けられた瞬間に分かり、ハンアは悲しかったのだと思います。撃たれた後のハンアの顔は本当に切ないです。


ジェハが銃を撃ってしまったことで、合同チームは解散することになりますが、ジェハが韓国王に願い出て、ジェハがWOCに出場するための最終表評価を受け、8時間で60キロを完走することが出来たらチームはこのまま存続、WOCに出場できることになります。その60キロを走る場面にカットシーンがあります。


(カットシーン)
雪が降る中、真夜中に60キロを完走すべく、ジェハとハンアは走るが、ジェハは衛生室で怪我した足の痛みがつらく、脚が思うように前に出なくなる。するとハンアは背負っていたリュックの中から、以前ジェハをおびえさせた「ポロニウム210」の入った毒針ケースを取り出し、ジェハの足に針を刺す。ジェハは毒針だと思い込み、抵抗するが、痛みが和らいだことで、ハンアが麻酔針を打ったのだと気付く。


このシーン、しんしんと降る雪が二人を護衛する車のライトに照らされ、とても綺麗な上、その雪の舞う中、ハンアが何とかジェハの足の痛みを和らげたいと、無言で手当てをする姿が本当に綺麗です。そんなハンアの姿を見てジェハもまた少し心を動かされます。
針を打ち終えたハンアはジェハに、

 私のことを何だと思ってます?

と、静かにたずねます。ジェハは一拍置いて、「共産主義者」 と、何とも上手く答える(言い逃れる)のですが^^、その表情から心の中ではもっと違うことを考えているのだと分かります。ハンアもそれを感じ取り、小さく微笑みます。 互いに恋愛感情は抱いていないけれど、我儘王子、男勝りな女将校というようなうわべではない、互いの本当の姿を二人が見つめるロマンスシーンです。

その後、夜通し走り、歩いた二人は川辺に辿り着きます。傷の痛みと疲労に限界を感じたジェハは川辺で倒れ、憤りを感じ、ついに今まで堪えていた本音を吐きます。
ここはカットされていない、良いシーンですよね^^  この後のシーン大好きです。

倒れこんだジェハの身を起こし、二人は川辺に腰を下ろします。無言で遠くを見つめるジェハの横顔を見たハンアは、ここでそっと白い布を彼の傍らに置きます。 ハンアは何度も自分を傷つけた彼をひどい男だと思っても、自分の無力さを悔しがる彼を見て、彼自身も傷ついていることを理解し、ジェハを許します。(白布を相手に差し出すことで、「降参」、自分が負けたと言っているのだと解釈しています) ジェハはこの彼女の優しさに、力づけられます。
このシーンは、ハンアがどんなに人間的にかっこいいか分かる良いシーンです☆

この川辺のシーンは台詞以上に二人の表情と演技が印象的なので、録画を見直せる方はもう一度、二度、三度(笑)、チェックしてみてくださいね^^