(2014.4.21 放送)
ドラマ『奇皇后』第48回
マハが死んだ?
(마하가 죽었다고?)
1.
http://www.newsen.com/news_view.php?uid=201404212213450410
http://star.mt.co.kr/view/stview.php?no=2014042122244248398&outlink=2&SVEC
タファンの元を訪れたソ尚宮はタファンにマハ皇子の出生の秘密を暴露しようとしていた。しかし、ちょうどその時、タファンを探してスンニャンがやって来た。ソ尚宮はスンニャンを見ると、「マハ皇子がお亡くなりになりました」と話した。
これを聞いたタファンは「マハが死んだのか」と驚き、スンニャンもショックに言葉を失った。
ソ尚宮は二度と皇居に立ち入らないという条件で釈放された。
タファンは「マハは私を恨んだろう」とマハの死を悼んだ。そこへホンダンが煎薬を持って入って来た。タファンはスンニャンに促され煎薬を飲むと、ふと眠気に襲われた。タファンが眠りに落ちるとスンニャンはタファンを興徳殿へ運ばせた。
スンニャンはタファンを興徳殿へ運ぶと、「ピョルの冤魂を私がなだめなければなりません」と話して、パク・プルファに「バヤンを殺しなさい。毒薬を下ろすから命を絶ってきなさい。ヨム・ビョンスも必ず捕えて来なければなりません。賞金を10倍に上げなさい」と指示した。
2.
http://www.newsen.com/news_view.php?uid=201404212218151210
パン・シヌはスンニャンにピョルの遺骨を渡した。スンニャンは震える手を伸ばして受け取ると抱きしめて「坊や、ピョル、このように逝ってしまうとは」と呟いて、何度も「坊や」とピョルに呼びかけながら泣き続けた。
プルファはバヤンフトが留まっている家を訪ねて行って彼女を引き出した。
バヤンは「放しなさい、この!一体何だのだ。早く放せ!」と叫んで自身を引く手を解こうとした。プルファの前に突き出されたバヤンは「おい、私がいくら廃后だと言っても大丞相の姪だ。無礼を働くな」と大声を張り上げた。 プルファは「この女を殺せと、貴妃様の命だ」と話した。
これにバヤンは「何? 私を殺すと? 後難が恐ろしくないのか」と尋ねた。プルファはこれに答えず、「この女の口を開け。あえて貴妃様の目に血の涙を流がすとは」と言ってバヤンの口に無理に毒薬を流し込んだ。毒薬を飲んだバヤンはその場に倒れて事切れた。
スンニャンはピョルに手を合わせながら「バヤン、死んでもお前の罪は拭えない」と尽きない恨みを見せた。
ぺガンはバヤンの亡骸を見ると、「私が皇后にして、この子を殺してしまった」と悔やみ、スンニャンへの憎悪をさらに募らせた。
3.
http://stoo.asiae.co.kr/news/stview.htm?idxno=2014042122314886995
スンニャンはタファンが眠りから覚めると、「臣妾が陛下をここに迎えました。すっかり治られるまで、私に任せててゆっくり休んでください」とタファンを安心させたが、彼を抱きしめながら、ピョルを失った復讐心に燃える目つきを見せた。
タファンを連れていったという知らせにぺガンは兵を率いて興徳殿へ向かった。スンニャンはホンダンにタファンが目覚めたことをプルファ以外に他言するなと話して、タファンの世話を命じた。
興徳殿についたぺガンはスンニャンが現れると、タファンの無事を自身の目で確認すると話して、タファンの引き渡しを要求したが、スンニャンは拒んだ。ぺガンは「陛下に何かあれば興徳殿は灰になるだろう。貴妃はもちろん皇太子も無事ではない」と威嚇した。
4.
http://www.fnnews.com/view?ra=Sent1901m_View&corp=fnnews&arcid=140421230144&c
DateYear=2014&cDateMonth=04&cDateDay=21
http://www.newsen.com/news_view.php?uid=201404212229141210
タファンは再び目覚めると自身の寝所へ戻ると話した。スンニャンはタファンを抱きしめて「行かれてはなりません」と哀願した。タファンは自身が意識を失っている間に皇居でどんなことがあったのか尋ねた。
これにスンニャンは「まだありません。何も尋ねずに臣妾を信じてください」と返事を回避した。
皇太后とぺガンは御医を呼んで興徳殿に運ぶ煎薬の主材料について尋ねた。御医は心臓が良くないタファンには毒になる煎薬を貴妃が用意させ、自ら運び入れたと明らかにした。続けて御医は「貴妃様が陛下の御膳にまでも直接関わって、護衛宦官さえも興徳殿付近に近寄れない」と話して、興徳殿に移されて以来タファンの姿を見た者はいないことを伝えた。
これを聞いた皇太后達はスンニャンがタファンを殺そうとしていると考えた。
更にスンニャンが軍隊の将軍たちを集めて会合を開いていることを聞いた皇太后達は、スンニャンが自分達をも除去しようとしていると考えた。
ぺガンはこれを防ぐために、スンニャンより早く動くことを決めた。「今夜貴妃とアユルシリダラを殺す」と話して、タルタルに自身の私兵を用意させた。
5.
http://xportsnews.hankyung.com/?ac=article_view&entry_id=441658
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2014042122512322805
タルタルはスンニャンの意図に感づいた。
ぺガンがスンニャンの計略のとおりに軍事を動かしてスンニャンと皇太子を殺害する計画を立てると直ぐにスンニャンを訪ねて行った。
貴妃様は陛下を傷付ける方ではない
大丞相がそう言ったのですか
私が陛下を傷付けると
何を企んでいらっしゃるのですか
私か大丞相か、
二人のうちの一人が死んで
この戦いが終わるのです
至る所で民の暴動の危険がある
彼等の暮らしをこのように苦しくしたのは
全て我々が引き起こしたこと
罪のない民のために
早くこの宮中の暗闘を終わらせねば
以他為過
大丞相に罪を犯させることが
貴妃様の策略
半分は成功しているように見える
残りの半分は?
それは私に掛かっている
私がこの計画を大丞相に告げれば
失敗に終わる
陛下は目覚められたのですか
もし目覚められねば
貴妃様と太子殿下は死を免れないでしょう
今夜、大事が起こるでしょう
目覚められたのですか
今回の戦い
私も駒を残さねばならない
私は貴女に全てを話した
この戦いの成敗の半分は
師父様にかかっている
私は師父様を半分しか信じることができません
スンニャンはこう答え、タルタルにタファンの消息を知らせなかった。
タルタルが去るとスンニャンはタルタルを信じているとプルファに話した。
6.
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2014042122512322805
ぺガンはタルタルがスンニャンに会った事を知って、タルタルの首に刃を突きつけた。ぺガンは「正直に話せ。我々の計画を知らせたのか」と追及した。タルタルは「我々の計画をあの人等が知っても変わるものはない。叔父様が決心した以上今夜彼らは皆死ぬ」と偽りを告げた。ぺガンはこれを信じ、「陛下はまだ生きていると思うか」とタルタルの考えを聞いた。これにタルタルは「貴妃様の表情からは全く読めなかった」と答えた。
ぺガンは「そなたは私の最も大切な甥で、唯一の後継者だ。失望させないでくれ」と話すとその場を離れた。
一人残されたタルタルは立ち去るぺガンの背中に「叔父様はなぜ間違った道を行こうとするのか。なぜ正しい道が見えないのか」と涙を流して遺憾を表わした。
7.
http://www.fnnews.com/view?ra=Sent1901m_View&corp=fnnews&arcid=140421230144&c
DateYear=2014&cDateMonth=04&cDateDay=21
スンニャンは興徳殿から出ようとするタファンに「今夜ぺガンが私と太子を殺しにここに来るでしょう」と話して「これは謀逆ではありませんか」と訴えた。しかしぺガンに全幅の信頼を置くタファンはこれを信じない姿を見せた。
しかしタファンの信頼は崩されてしまった。ぺガンは兵を率いて興徳殿に攻め込んだ。ぺガンはスンニャンに「そなたを殺してどん底に落ちてしまったこの国を救う」と言って刀を振り上げた。これにスンニャンはタファンを呼んだ。ぺガンがスンニャンに刀を向ける姿を見たタファンは「これはどうしたことだ」と尋ねた。タファンの前に、ぺガンは結局ひざまずかなければならなかった。
スンニャンはぺガンを捕え牢に入れるように命じた。
8.
http://www.newsen.com/news_view.php?uid=201404212244010410
ぺガンが捕えられるとゴルタは、メバク商団の居館にタンギセとヨム・ビョンスを呼び、漢族を中心とした反乱軍の名を挙げると、「反乱軍と接触して軍資金を当てろ」と指示した。
ワンユはメバク商団の行首達も狩猟の正体を知らないことを利用して、自らメバク商団の首領に扮して行首達に接触した。
深夜に行首達を集めたワンユは、商団の各支部が所持する金、食料、物品を全て交鈔に交換するように指示した。行首達は意図が読めずざわめいた。
さらにその場にいたタンギセが、反乱軍に軍資金を提供する件について尋ねると、ワンユは直ぐに中止するようにと指示した。
9.
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2014042122512322805
スンニャンは皇太后の元を訪れると、ぺガンと共謀した疑いがあると皇太后に話し、ぺガンの処遇が決まるまで皇太后を軟禁した。
タファンはぺガンが捕えられている牢獄へ向かった。タファンはぺガンに貴妃も大丞相も自分にとって大切な存在だと話し、譲歩して欲しいと言った。ぺガンはたとえ極刑を下されても自身の意を曲げることはないと話したが結局タファンの命に従った。
スンニャンは大殿に官吏達を集め、「私とアユ太子を亡き者にしようとした大丞相を私は許すことができない」と話し、彼に極刑を処すことの是非を官吏達に尋ねた。一同がこれに賛同するとスンニャンは忠誠に感謝した。
するとそこにタファンに連れられてぺガンが入って来た。タファンはスンニャンにぺガンが忠誠を誓うと話したが、スンニャンはこれを拒否し、「私と大丞相のどちらか一人をこの場で選んでください」とタファンに求めた。タファンはこれに「二人とも去りなさい」と答えた。タファンはどちらか一人を選ぶことは二人を失うより辛い。二人のお陰で孤独を忘れることができたのに、何故この心が解らないのだとスンニャンに話すと、「そなたが選びなさい。二人とも留まるのか、二人とも去るのかを」と、スンニャンに命じた。
これを聞いたぺガンはタファンに対する忠誠心からスンニャンにひざまずいて忠誠を誓った。
10.
http://www.newsen.com/news_view.php?uid=201404212256491210
ぺガンは忠誠を誓いスンニャンの前にひざまずいたが、内心ではスンニャンを除去することを誓っていた。
ぺガンはタルタルに「皇帝陛下ではなく高麗貢女である卑しい小娘に忠誠を誓った。命乞いをした。生きるために卑怯に、みじめに、私が一族を穢してしまった」と話して苦しんだ。
ぺガンは続けて、「タルタル、最後に私を助けてくれんか。そなたが密かに貴妃を呼び出してほしい。殺すつもりだ。私の手で直接首を切る。陛下のためにすることだ。もしそなたが私の命を断るなら、軍隊を動員するほかはない。皇居中にピバラム(血風)を起こして貴妃と太子、官僚を皆殺して除去しなければならない」とタルタルに要求した。
スンニャンもタルタルを呼び出した。スンニャンは「師父様、最後に私を助けて頂けますか。大丞相を密かに呼び出してください。私が直接、除去せねばならないのです。私の頼みを聞いて下さいますか」とぺガンと同じ要請をした。これに対しタルタルは「私に考える時間をください」と言うと、スンニャンは何時返事を聞けるのかと問いた。タルタルは「今夜子時(夜11時)に大殿で会う時に」と答えるとその場を離れた。
子時になるとぺガンはタルタルを連れて大殿へ向かった。大殿に着くとぺガンは「もし貴妃を殺したことで、私が陛下に殺されたら、この国はそなたが導け。そなたがいるから、私は何も怖くない」とタルタルに告げ、大殿に入っていった。タルタルはその場に立ちつくした。
11.
http://www.newsen.com/news_view.php?uid=201404212258500410
http://www.tvreport.co.kr/?c=news&m=newsview&idx=492988
ぺガンが大殿に入ると、スンニャンは茶を淹れていた。
茶を如何です?
長くは待てませんが
一杯頂こう
貢女として皇居へ連れて来られて
先ず学んだのは茶を淹れることでした
茶を淹れながら 私は両親の仇に
必ず復讐してやると決めていました
困難に遭う度、
復讐の刃を隠してきましたが
手放したことはありません
何を仰りたいのだ
私に忠誠を捧げると?
人は変わりません
大丞相が刃を隠したまま一歩退かれたこと
私が分からない訳がありません
大丞相は信念を曲げる人ではない
間違っていますか
スンニャンがこう話すと、ぺガンは自身の刀を持ち出して「これが私の返事だ」と答えた。そしてぺガンは潜んでいるはずの自身の兵に出て来るように命じたが、現れた兵士はぺガンの部下ではなくスンニャンの部下だった。
スンニャンはぺガンを取り囲んだ兵士達に「始末しろ」と指示した。ぺガンは兵士達と戦いながら外で待つタルタルを呼んだ。タルタルは大殿の外で自身を呼ぶぺガンの叫びを聞いて涙を流し、刀を抜くと大殿へ向かった。
ぺガンは兵を倒しながら大殿の入口へ向かい脱出しようとした。しかしぺガンが扉を開けたその時、扉の外にいたタルタルがぺガンを刺した。
そなたが何故私を裏切るのだ
覚えていらっしゃいませんか
権力の欲に捕われた時には
私の手で叔父上を殺せと仰ったのを
今、私の姿が醜悪に見えると?
私はただ皇帝陛下とこの国のために
叔父上のその信念の中に民はいなかった
民を世話しない信念、それこそ
権力に捕われた私欲なのです
タルタル
安らかに逝って下さい
タルタルは民のためにぺガンを殺したが、叔父を殺さねばならなかった無念にとめどなく涙を流した。
そこへ、大殿の不穏な動きをゴルタから聞いたタファンがやってきた。タファンは床に倒れるぺガンを見つけると、駆け寄って抱き起した。ぺガンはタファンの自信を呼ぶ声に「陛下をもうお守りすることができない私をお許しください」と応えると事切れた。
タファンはぺガンを強く抱きしめて泣きながら彼を呼んだ。そして恨みのこもった目でスンニャンを見た。