(2014.3.25 放送)

ドラマ『奇皇后』第41回

「秘密資金に気づいたタルタル...」

(비밀자금을 알아낸 탈탈...)


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1.
http://osen.mt.co.kr/article/G1109814420

スンニャンの指示を受けたヨンビスはぺガンにヨンチョルの秘密資金の偽情報を流した。
二人の会話を外で盗み聞きしていたタンギセは偽情報を信じて、父の秘密資金を探すために血眼になったが、タンギセの手足となって働いていたヨム・ビョンスは陰湿で凶悪な表情になった。

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ビョンスはタンギセを見て「申し訳ないがその金だけは絶対に譲れない。タンギセよ」と独白して彼を裏切る内心を表わした。





2.
http://starin.edaily.co.kr/news/NewsRead.edy?SCD=EA31&newsid=01085686606027256&DCD=A10102

秘密資金の在り処が分かったスンニャンは書庫にワンユを呼び出し、ぺガンより先に秘密資金を手に入れるための作戦をたてた。

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ぺガンを騙しました
行動を開始しなければ


秘密資金を持ち出す方法を思いつきましたか

虎を捕える方法は二つ
虎を山から誘き出すか、
直接虎の棲家に入るかです

通常なら虎を誘き出すのか安全だが、
今回は状況が違う

私の考えも同じです
タルタル師匠は明日軍を率いて秘密資金の捜索に行きます


高山村の往復には4日を要します

決行は2日目の晩にしましょう

狩りは私がしますので、貴妃様は心配無用です

ワンユ公を一人では行かせられません
もし成功してもいずれ疑いをかけられるでしょう


それゆえ貴女が自らこの件に関わられればとても危険です

絶対に疑われない人がいます
その人と一緒に行ってこそ先の禍を逃れられます


それは誰です

陛下を含む皇室の人たちです

彼らを巻き込めば更に難しくなるのでは

この件は私に任せてください

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スンニャンは書庫を出ると直ぐに行動を開始した。
スンニャンはホンダンに宮女達の食事に腐った牛乳を、プルファに井戸の中に鼠を入れさせた。





3.
http://starin.edaily.co.kr/news/NewsRead.edy?SCD=EA31&newsid=01092246606027256&DCD=A10102

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タファンはヨンチョルの秘密資金の回収に乗り出したタルタルに出兵を命じた。
ぺガンはタルタルに「征服戦争に使われる資金だ。一寸の失敗もあってはならない」と頼んだ。これにタルタルが答えないので、ぺガンはタルタルに向き合い、「どうして何も言わないのだ。言いたいことがあるなら話せ」と言った。しかしタルタルはぺガンを見つめ「戻ったら話します」とだけ告げて秘密資金回収に向かった。

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スンニャンは「征服戦争など話にならないことです。どうして大丞相の意に同調するのですか」とタファンの意に反対した。これにタファンは「今まで大丞相は皇帝を威嚇する存在であった。しかしぺガンは私利私欲をむさぼらないことだけでも幸運だ」と話した。

スンニャンは「ヨンチョルも初めは忠臣だったそうです。人はどうして変わるかもしれません。戦争野心だけは防がなければなりません」とタファンを説得しようとしたが、タファンは「これは大義だ。私はこのまま愚かな皇帝として後世に残らないだろう」と自身の意向を明らかにした。

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続けてタファンは「先祖がそうであったように、私もまた私たちの息子に誇らしい父として残りたい。大丞相が皇后冊封を防いだことは不届きだが、今回のことは私と私たちの息子に良いことなのだ。反対しないでくれ」と自身の意を曲げなかった。






4.
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2014/03/26/2014032601106.html

ヨンビスは、タルタルの秘密資金回収に案内として部下のスリがついて行くのを見ていた。すると不意に不審な男たちの奇襲を受け、ヨンビスは捕えられた。

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ヨンビスは縄で縛られ、メバク首領の前に引き出された。首領の補佐に「燕京支部が瓦解した。どうしておまえだけが無事なのだ」と追及を受けた。

ヨンビスは「タンギセを保護していることがワンユ達に見つかった。どうせ反逆の罪を免れないなら、せめて少しでも商団を救いたかった」と話した。そして、「これから皇宮中にメバク商団の物品が入るだろう。ぺガンの信任を得たのでこれ以上商団が損を被ることはないだろう。信じてください」と訴えた。



ワンユとぺガンは木刀を用いて剣の手合わせをしていた。ワンユの木刀が折れ勝負がつくと、ワンユはぺガンに高麗へ帰ることを話した。ぺガンが別れを惜しむと、ワンユは「ならば私のために宴を開いて送ってほしい」と言うと、ぺガンは快諾して「家に来てくれ、そなたのために盛大な宴を開こう」と言った。





5.
http://www.mydaily.co.kr/new_yk/html/read.php?newsid=201403260602381111&ext=da

タファンはスンニャン、皇后のバヤンフト、皇太后と朝食会を開いた。

その席で皇太后はタファンに「皇上、いつまで皇后を独守空房(一人きりに)させるつもりですか? 皇后も懐妊しなければなりません。そうしてこそ太子を冊封します」と口を開いた。

これに対しタファンは不快感を表わしたが、皇太后は「皇上のために大勢の嘲笑を買っています。皇后は冷遇されている。この人(皇太后)は無能だ。貴妃は妖物だと」と苦言を続けた。

皇太后はスンニャンを厳しく見つめたまま「貴妃もそれではならない。どうして一人だけ陛下を独占しようと」と責めると、見るに耐えないタファンは箸を下ろして「もう止めてくれ」と怒った。

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その時突然、給仕の女官が倒れた。プルファが駆け寄り、女官の様子を見ると凄い高熱で、腕には発疹が浮き出ていた。プルファは奇病のようだと言った。


女官たちは次々に高熱で倒れた。

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女官の住まいを訪れた皇太后とスンニャンはドンマンから「井戸の中から動物の死骸が見つかった」と報告を受けた。皇太后は伝染病の蔓延を防ぐように指示したが、スンニャンは伝染病が落ち着くまで避難してはどうかと提案した。皇太后はこれに同意して、夏に使う離宮へ避難しようと話したが、スンニャンはアユ皇子は熱があるので、都城を出るのは難しい。都城内に一か所相応しい場所があると言って、現在はぺガンが住んでいる曾てのヨンチョルの住まいを挙げた。

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ぺガンはこの提案を大変光栄だと喜んで受けた。





6.
http://sports.chosun.com/news/ntype.htm?id=201403270100274730017626&servicedate=20140326
http://www.wowtv.co.kr/newscenter/news/view.asp?bcode=T30001000&artid=A201403260073

ヨンビスは釈放されると気の抜けた様子で街を歩いていた。
メバク商団の首領はヨンビスに「一度だけ機会を与える。服従しなさい」と命令した。ヨンビスは恐れに震えながら「この命は首領様のものです」と答えて服従に念を押した。
これを思い出しながら、ヨンビスはぼんやり見るでもなく軒に並ぶ手工芸品を眺めていた。すると背後から肩を叩かれた。プルファはスンニャンが客桟(旅館)でヨンビスを待っていると伝えた。

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ヨンビス部屋に入るとスンニャンが待っていた。


秘密資金を運び出すのに
あなたも大丞相の屋敷内に入らねばなりません


今後疑われないように、名分が必要です

陛下は大丞相に賞賜なさいます
あなたはその品物を運べばいいでしょう


分かりました
そのように

それで、
一つだけ伺ってもかまわないですか
ワンユ公は単に助力者であるだけですか



どういう意味で尋ねるのです

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あなたはワンユ公を

はい
お慕いしております


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私はこの国の貴妃です
そのような質問は無礼だと思わないのですか


スンニャンはそう言うと席をはずそうとした。 ヨンビスは、そんなスンニャンに

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貴女様はまだその方を痛くしておられる
私には見えるのです
その方は貴女様を忘れることができなくていらっしゃる


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その方の苦痛が私は耐えられないのです

故に申し上げたお言葉です


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ヨンビスはこう話すと出て行った。部屋に一人残ったスンニャンはワンユと誓った約束を思い出し、立ちつくした。

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7.
タンギセ達は鉱山村に辿り着くと直ぐに鍛冶場の倉庫の場所を訪ねた。マクセンの案内でタンギセ達は倉庫へ向かった。倉庫の中でついにタンギセ達は秘密資金を見つけた。

金が全て本物だと信じて疑わないタンギセ達は、村民を使って急いで資金を運び出し、荷車に載せた。マクセンは村の青年に「ぺガン将軍の軍隊が来たら、タンギセの行った方向について話せ」と指示した。そしてこっそり荷車の裏に回ると、資金の入った箱の中から導線を引き出した。

タンギセは部下から山頂を過ぎると川があると聞いて、川を渡ればぺガンの兵の追跡を避けられると考えて山道を行くことにした。山道の案内にマクセンは名乗り出た。

モチャムはヨム・ビョンスにいつタンギセを殺すのかと尋ねると、ヨム・ビョンスはぺガンの軍隊を避けてからでも遅くないだろうと言った。

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8.
タファンとスンニャンが皇子と付添いの内官達を連れ、ぺガンの屋敷へ向かうため、皇居の門へと向かっていると、皇太后がバヤンとマハを連れてやって来た。
バヤンがタファンに話しかけると、タファンは「皇太后も行くのか」と素っ気なく言った。バヤンが陛下がお嫌であれば、自分は別な場所へ行くと言うと、皇太后が「大丞相の住まいは皇后の実家ですよ。当然行って皇后として陛下にお仕えしなくては」と話し、「貴妃は大興寺へ行くのが良いでしょう。アユ皇子にとってもその方が良い」と続けてスンニャンを隔離しようとした。



しかしスンニャンは「大丞相が皇后様の叔父であられるように、私にとっても養父です。其処は私にとっても実家なのです」と言って、皇太后に反発した。
二人の剣呑な雰囲気にバヤンは皇太后をなだめ、タファンは「もういいだろう。行こう」と言ってスンニャンの手を取ると門へ向かった。


そこへ兵士達が罪人を引いて入って来た。
罪人達はタファンの前に跪かされた。「彼等は捕えられたメバク商団の人物で、今まで大丞相の住まいにある牢に入れられていたが、今回の避難場所に大丞相の住まいが使われることになったため皇居の牢に移送中だ」とチャン侍郎が説明した。
捕えられた商団員の中には燕京の行首もいた。彼はタファン達を見ると、何かに驚き慌てた様子を見せた。

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ワンユがぺガンの屋敷を訪れると、屋敷の中では召使いたちが客人をもてなす準備に勤しんでいた。ワンユが「自分の歓送の宴にしては盛大過ぎるのではないか」と尋ねると、ぺガンは「皇居で奇病が流行っているために陛下が自身の屋敷に避難してくるのだ」と話した。計画通りに事が進んでいるのを確認したワンユは続けて、高麗に帰る前にタルタルに挨拶したいと話して、ぺガンの返答に、タルタルが高山村へ資金回収に出たことを確認した。





9.
高山村に到着したタルタルは、村の青年からタンギセ達が今から一時間ほど前に秘密資金を持って去ったことを聞いた。タンギセは三公山を越えて、川を渡るという情報を聞いたタルタルは直ぐにタンギセを追跡した。


タンギセは夜になっても休まず先を急いだ。マクセンは人を誘導する素振りで行列の一番後ろに回ると、持っていた松明(たいまつ)で準備しておいた導線に火をつけた。火は火薬に引火し、交鈔が入った木箱が爆発した。爆音とともに爆風に飛ばされた交鈔を見たタンギセとヨム・ビョンスは絶叫した。

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爆音を聞いてぺガンの軍が自分達を見つけるだろうと、部下達はタンギセとビョンスを連れて逃げようとしたが、本物の秘密資金であると疑わないタンギセ達はその場を去るのを拒んだ。
すると闇の中から次々に矢が飛んできて、タンギセの私兵たちはこれを受けて倒れた。タルタルが追い付いた。
タルタルの姿を見た彼らはやむなく逃げた。


この様子をマクセンが物影から見ていた。ワンユはマクセンにこの偽交鈔を運ぶように指示した時に、「数日後誰かがその偽交鈔を取りに来るだろうから、機会をうかがって必ず偽交鈔を片付けてほしい」と話していた。マクセンはワンユの指示通りに交鈔を処分した。


部下にタンギセ達を追わせ、タルタルは燃えている秘密資金を調べ始めた。そして足元に落ちていた交鈔の切れ端を手に取り、確認すると交鈔は偽物であることに気付いた。





10.
http://www.newsen.com/news_view.php?uid=201403252238283210

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鉱山村に戻ったタルタルは村の子供たちの歌う「 八八王」の歌が気になり、部下に歌詞を写し出させた。タルタルはその歌詞を見て、「普通の歌ではない。必ず秘密資金についての手掛かりがあるはずだ」と話して、スンニャンと同じように歌に隠された鍵を探した。

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そして「八八王」は「金」と言う文字に、歌詞の中の「燕子」は燕京ではなく、燕鉄(ヨンチョル)の「燕」であることに気が付いた。さらに「燕子窩」(ツバメの巣)という歌詞に、タルタルは「生前のヨンチョル大丞相の家が秘密資金がある所に違いない」と子供たちが歌う「八八王の歌」を端緒に、本当の秘密資金の在り処を解いた。

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続いてタルタルは「すぐに戻らねばならない。時間を無駄にしないため先ず二人で先に発とう」と部下に話した。この話を部屋の外で聞いていたスリ(ヨンビスの部下)も急ぎ燕京へ向かった。



緻密な計画の中、既に大丞相の屋敷に留まることになったスンニャンは秘密資金行方を探した。スンニャンは「子供たちが歌った歌の中に『私たちはいつ田を作って腹いっぱいに食べられるかな』という一節がある」と話した。これに対しプルファは「この家には田はない」と話した。

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スンニャンは秘密資金の捜索中に、タルタルの書庫から持ち出したヨンチョルの屋敷の地図の中に、火に近づけると「田」の文字が浮かび上がったことを思い出し、既に秘密資金の在り処を特定していた。






11.
http://star.mk.co.kr/v2/view_arts.php?no=470526&year=2014

ぺガンの屋敷の庭でワンユは泣いているマハ皇子を見つけると近付いた。

部下のパン・シヌとチェ・ムソンが引き止めたがワンユはマハを抱き上げた。すると、マハは泣き止んだ。ワンユはマハに「男は涙をむやみに見せてはいけない。男が涙を見せる時は自分が痛い時でなく人が痛い時だ。悲しくても孤独であってもこらえなければならない。それでこそ立派な男だ」と話した。これにマハが明るく笑うと、「私の話をわかったようだ」と満足そうにワンユは言い、愛おしい様子でマハを抱きしめた。

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そこにスンニャンが通りがかり、この姿を見て「皇子は公にとても良くなついている」と言いながらワンユの元へやって来た。





12.
http://www.newsen.com/news_view.php?uid=201403260808373210

ワンユはスンニャンに、ヨンビスから連絡があり、タルタルが既に秘密資金の在り処に気付いたこと、予定よりも早く燕京に戻って来るだろうことを話した。これを聞いたスンニャンは急ぎ考えた。そして皆で麻雀をしている隙に秘密資金を持ち出す計画をワンユに話した。

二人が一緒にいるのを見つけたタファンは「ここで何しているのか。二人で何を話していたんだ」とワンユを警戒した。スンニャンからワンユが麻雀を提案したという話を聞き、ワンユが誘うと承諾した。話が済むとタファンはこれ見よがしにスンニャン肩を抱いて立ち去った。ワンユはこの姿を見て辛い心を隠すことができなかった。

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13.
一同は机を囲んで麻雀に興じていた。作戦通り、スンニャンは早々に負けて退出する時を待ち、ホンダンは秘密資金を持ち出すために門番に睡眠薬の入った酒を振る舞った。
ヨンビスはスンニャンに指示された通りに、タファンがぺガンに下賜する品物を運んで疑われることなく屋敷に入った。
続いてホンダンはスンニャンの元へ行くと「皇子が寝付かない」と話して、スンニャンを連れ出した。


燕京へ戻ったタルタルは急いでヨンチョルの屋敷地図を探した。タルタルは地図を灯に透かすと、屋敷の書庫の上に「田」の文字が浮かび上がったのを見つけ、ヨンチョルの屋敷へ急いだ。

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14.
スンニャンはプルファ、パン・シヌ等と書庫に入った。すると屋敷地図の表示と異なる位置に本棚があることに気が付き、本棚を調べると、本棚の後ろに隠し扉を見つけた。
スンニャンが扉を開け、中に入ると予想通り、部屋の中には沢山の木箱が置かれていた。木箱の中身は全て金塊だった。スンニャンはヨンチョルの秘密資金をついに捜しだした。

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外を見張っていたチョン・バキがヨンビスの到着を知らせると、スンニャンは直ぐに秘密資金を荷車に積むように指示した。

ヨンビスは秘密資金を載せ、屋敷を出た。ホンダンが飲ませた睡眠薬が効いて門番たちは皆眠ってしまっていて、誰も気が付かなかった。ヨンビスが屋敷を出ると直ぐにタルタルが馬を駆けてやって来た。タルタルは積荷を見て馬を止めたが、追究することなく屋敷へ向かった。

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15.
スンニャンが広間へ戻ると、タファンが圧勝して麻雀が終わっていた。一同は一旦お開きにして、また酒を飲むために集まることにした。ワンユが部屋へ戻ろうとすると、タファンはワンユに声を掛けた。


この酒はワンユ公、そなたの別れの酒だ

高麗へ戻ったら、今後会うことがないことを願う

ああ、誤解しないでくれ
再び廃位になるなという意だ


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タファンがこう言うと、ワンユは「憶えておきます」と答えて席を外した。





16.
タルタルは屋敷に着くと、屋敷の衛兵からタファン達が皇居で伝染病が蔓延しているために避難して屋敷に滞在していることを聞いた。これを聞いたタルタルは急いで書庫へ向かった。タルタルも本棚を動かし、秘密資金の在り処に辿り着いたが、既に資金は持ち出された後だった。

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タルタルは「屋敷の地図を見た者は、私ともう一人」と呟いて、スンニャンが資金を持ち去ったことを見抜いた。





17.
酒の席に再び集まった一同は、ヨンチョルの秘密資金を利用して征服戦争を行う計画について話した。皇太后はスンニャンを見て、「高麗はどうするのか」とタファンに尋ねた。タファンは「高麗は我々の属国であり、兄弟国だ。どうして馬で踏みにじることができようか」と話し、ワンユに向かって、「高麗は国号を捨てて元国に編入されるのが正しいと見る」と言うと、ぺガンや皇太后もこれに賛同した。続けてタファンが「復位されたらよく考えてみろ。何が本当に高麗のためであることか」と話すと、無言でタファンの話を聞いていたワンユは「この席に会う話とは違うようだ」と言って固い表情を見せた。

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そこへ秘密資金の回収から戻ったタルタルが入って来た。タルタルはヨンチョルの集めた交鈔は自分達よりも早くタンギセが持ち出したが、それを追跡中に全て燃えてしまったと話した。ぺガンはこれを聞いて激怒した。スンニャンがタンギセの消息を尋ねると、捕まえられなかったとタルタルは答えた。

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秘密資金が焼失したことで征服戦争を行う資金の目途が立たなくなったぺガン達は落胆した。


スンニャンが部屋を出ると、先に部屋を出たワンユが待っていた。ワンユは「秘密資金は貴妃様と自分で半々に分けよう。ヨンビスの分は自分の分から分ける」と提案した。スンニャンがこれに同意するとワンユは去ろうとしたが、スンニャンが「ワンユ公」と呼んで、引き留めた。スンニャンの呼び止めにワンユは振り返った。スンニャンはワンユを見つめると「お疲れ様でした」とワンユを労わった。

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ワンユはこれに僅かに微笑むとその場を去り、スンニャンはその姿を見送った。





18.
http://star.mk.co.kr/v2/view_arts.php?no=470535&year=2014

タルタルはスンニャンに「少し話がしたい」と言って、スンニャンを書庫へと連れて行った。 
書庫に着くと、迷うことなく本棚を動かして隠し部屋に入った。

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ヨンチョルの秘密資金は此処にありました
しかし、あるべきはずの資金が消えてしまった


折よく皇居に病が流行り、陛下が此処へ避難していらした

何をおっしゃりたいのですか

どこに隠したのですか
その秘密資金


此処の秘密資金を私が持ち出したと、
そうおっしゃりたいのですか


私はいま貴妃様の返答を待っているのです

師父様が問われるならば、私は答えねばなりません

初耳です

たとえもし私が持ち出したとしても
罪のない命を奪い取るのに使われる資金を
差し出すはずがありません
邪悪な金がなくなったのですから良いことです
これが私が差し上げる返事です 師父様



貴妃様 あなたの勝ちです
僅かですが、世の中には真実を知りながら
どうすることもできないことがあります

今の私がそうです
あなたは師匠である私に勝ったのです

私は師父様と競おうなどと考えたことはありません

 一つだけ申し上げておきましょう
私は同じ場所で二度は転びません

その金がどのように使われるのか
目をしっかり開いて見守るでしょう
もし、私たちの一族の危害になるならば
覚悟をしていてください


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一族は

国と民より重要ではありません
師父様のように大きな方が一族にこだわるならば
私はその姿を見たくはありません

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スンニャンはタルタルにそう告げた。





19.
http://www.newsen.com/news_view.php?uid=201403252313141710

皇居へ戻るとヨンビスが秘密資金を皇室物品に装って運んできた。スンニャンは荷受けに行くと、スンニャンの姿を見つけたタファンが皇太后とバヤンとやって来た。


スンニャンから興徳殿に運び入れる皇室の品物だと言う話を聞くと、タファンは「私たちの貴妃がどんな品物を持って来たのかかになる」と言って、箱に手をかけて開けようとしたが、スンニャンがその手を押さえた。

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タファンはこれに顔を強張らせ、「私が見てはいけない物でも入っているのか」と尋ね、スンニャンに手を離すよう言った。そして箱を開けたタファンは中に黄金を確認して目を見開いた。

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驚いたタファンはスンニャンを見た。この様子を不審に思った皇太后が近づいてくると、タファンは小声で「はやく運び入れなさい」とスンニャンに言った。
そして再度皆に聞こえるように荷物の搬入を命じたが、皇太后とバヤンはスンニャンを怪しんで見て、道を阻んだ。スンニャンはこれを見ると、蓋を開けた。

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箱の中に黄金を見た皇太后達は驚いたし、タファンはスンニャンの予期せぬ行動に動揺を隠せなかった。

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