(2014.4.29 放送)

ドラマ『奇皇后』第51回(最終回)

「このゴルタがゆっくり送ってさし上げます」

(이 골타가 편히 보내드리겠습니다)


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1.
http://www.tvreport.co.kr/?c=news&m=newsview&idx=495385

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タファンは記憶を失うのは常にゴルタの用意した煎薬を飲んだ後だったと思い至った。タファンは直ぐにゴルタを呼んだが、ゴルタは病気の母を見舞うために出宮して不在だった。タファンは家臣にゴルタが戻り次第煎薬を用意させるように命じた。

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2.

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スンニャンはパン・シヌから今晩メバク商団の首領が部下を集め、緊急集会を開くという話を聞いた。パク・プルファは直ぐに兵を派遣しようと提案したが、パン・シヌは奴等は抜け目ないから逃げられてしまうだろうと話した。これにスンニャンはワンユと同じように、自分がメバク首領に成りすまして潜入することにした。

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首領に扮したスンニャンが集会場へ現れると、部下達は疑うことなくスンニャンを首領だと思い挨拶した。
しかしその後、本物のメバク首領であるゴルタが現れると部下達は驚き慌てた。ゴルタは自身に成りすますスンニャンに向かって「誰だ、お前は」と尋ねた。するとこの声に、ヨム・ビョンスは本物の首領であることに気が付き、部下達はゴルタの方に駆け寄った。

スンニャンは首領の問いに覆面を外して正体を晒すことで答えた。スンニャンの顔を見た首領は驚いた様子で「皇后」と呟いた。スンニャンはこれを聞き逃さず、「皇后と?見たところ私をよく知る者のようだ」と首領を睨みつけ、「お前は誰だ」と尋ねた。

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すると首領は「皇后を殺せ」と部下達に攻撃を命じ、スンニャン達は応戦した。しかし戦闘の備えのなかったメバク商団は直ぐに逃げに転じ、スンニャンの傭兵達は後を追った。

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結局首領には逃げられてしまったが、スンニャンは部下を数名捕え、彼らを拷問にかけて首領の正体を吐かせることにした。





3.
http://star.mt.co.kr/view/stview.php?no=2014042922285359144&outlink=2&SVEC

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高麗のあらゆる風俗が国民らの間で流行しているいう便りを伝え聞いた皇太后は「皇后が国の姿を滑稽にさせる」と怒った。そして内命婦の朝礼に向かった皇太后は朝礼殿で高麗の服を着た后宮達の姿に驚いて、「いったいどんな神経をしているのだ」と怒って「今日から高麗服を着る者は私が直接厳罰に処すだろう」と脅した。

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その時スンニャンが現れた。スンニャンは皇太后に「着られない理由はさて何なのでしょう」と言って皇太后の意見に反旗を挙げた。皇太后は「この頃王の食膳に高麗の食べ物が上がってきて、国民らの間でも祭事を払う方式が高麗式に変わっている」と話して、「これは元国精神を抹殺しようとする政策だ」と声を高めた。

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これに対しスンニャンは「同じように高麗の風俗も元国式に変わっている」と答えて「文化というものは互いに交流するものなのに、なぜ高麗式がはならないと仰るのか」と互角に対立した。そして続けてスンニャンはプルファに、皇太后に高麗服を贈って差し上げろと命じて、「明日の朝礼時には高麗服を着ていらっしゃるだろう」と提案したが皇太后はこれを拒否した。

スンニャンは会心の笑みを浮かべて「寺が嫌いならば僧侶が出て行かれよ」と厳しい忠告を与えた。





4.
http://www.newsen.com/news_view.php?uid=201404292215463210

スンニャンは拷問にかけたメバク商団の者から首領は皇居に出入りしていると聞き出した。スンニャンはこれを直ぐにタファンに報告して、大丞相に調査させていると話した。タファンはスンニャンの話を聞くと「メバク首領は皇居内にいる。まさか…」とゴルタに対する疑いを深めた。

その時また頭痛が襲ってきた。ひどい痛みに苦しむタファンを見て、スンニャンは直ぐにゴルタに煎薬の用意を命じた。

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ゴルタは薬を用意しながら「皇后が私の尻尾を掴んだ以上のろのろしてはいられない。ヨム・ビョンスに新しい皇帝擁立に賛成する者を急いで集めろと伝えろ」と部下に命じた。


立つこともできないほどの頭痛に苦しむタファンは、寝台の横にあった椀を落として割ると、割れた破片を手に握りしめてゴルタを待った。まもなくゴルタが運んできた煎薬を飲むと、タファンは再び眠気に襲われた。

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眠気を訴えるタファンを寝台に横たえたゴルタは、タファンの意識が遠のいていくのを眺めながら「新しい皇帝が擁立される前までは生きておられなければならない。じわじわと病むのだ。新しい世の中を開く準備がすべて終われば、このゴルタがゆっくり送ってさしあげる」と話した。ゴルタはタファンは眠ってしまったと思い込んで自身の計画を告白した。

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しかしタファンは手の中の陶器の破片を強く握りしめ、痛みで意識が遠のいてしまうのを防いでいた。ゴルタの告白にタファンは彼の背信に気付いた。

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そこへ護衛宦官が入って来てゴルタを「首領様」と呼んだ。護衛宦官はゴルタの部下だった。部下は「今夜皇太后が新帝擁立に賛同する者達を集める」とゴルタに報告した。これを聞いたゴルタが部下と一緒に部屋を出て行くとタファンは起き上がり、ゴルタがメバク首領であったこと、背信に驚き悲しんだ。

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5.
その晩、皇太后の新帝擁立の呼びかけに集まったのはぺガンに従っていた官吏達だった。皇太后は「今、我が国は病弱な皇帝を利用しようとする邪悪な高麗女によって大きな危機に瀕している。国を救うために力を貸してほしい」と要請した。新帝に推されるパルラチョモカと官吏達は皇太后に従うことを誓った。

ヨム・ビョンスは「先ずは朝廷を掌握する皇后の勢力を取り除く必要があります。皇帝に上疏をすれば、我々メバクが皇帝に代わってそれを許可できます」と、皇太后に話した。





6.
http://star.mt.co.kr/view/stview.php?no=2014042923164357770&outlink=2&SVEC

ドンマンは寝ているタファンの脈を測ると溜息を洩らした。そして「陛下、必ず良くならねばなりません」とタファンに話しかけた。するとドンマンの声にタファンが目を覚ました。タファンはドンマンに近くに寄るように命じた。ドンマンがこれに応じると、タファンは彼に耳打ちした。
ドンマンはこれを聞いて驚き、涙をこぼしてタファンを見た。タファンは「できるか」と尋ねると、ドンマンは「皇命、謹んで承ります」と答え、下がった。
ドンマンが去るとタファンはせき込んで喀血した。


ヨム・ビョンスは皇太后に「喀血してからは死に向かうばかりです」とタファンの病死に見せかけた暗殺計画の進捗について話した。タファンの病気を理由に禅位させる計画は順調に進んでいたが、チャン・スンヨン侍郎はスンニャンがいればそう簡単に禅位はさせられないのではないかと心配した。するとビョンスは「それは首領が解決されます」と話した。





7.
ゴルタはタファンの煎薬に毒を入れた人物を護衛宦官に調査させるふりをし、タファンの前で護衛宦官に煎薬を用意していた宮女をパク・プルファが殺したと報告させて毒を入れていたのはスンニャンであるとタファンに思い込ませようとした。

タファンはこの話に、ゴルタがスンニャンを始末しようとしていることを知り、更に一体誰を皇帝にしようとしているのか思いめぐらせた。

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そこへスンニャンがタファンの様子を見にやって来た。


陛下、お加減は如何ですが

見てのとおり、とても良い
下がりなさい


陛下

話をする気分じゃないんだ
早く出て行きなさい


臣妾が何かいたしましたか
もし何かお気に障ることがありましたら
仰って下さい

この玉座は子が父を殺して座るもの

陛下

私はそなたの権力欲を忘れるところだった

一体何があったのですか

そなたを見ていたくない
早く下がりなさい!

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スンニャンはタファンの元を辞すと、タファンがまた自分に何か誤解があるのではないかと悩んだ。

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8.
http://www.newsen.com/news_view.php?uid=201404292228013210
http://www.tvreport.co.kr/?c=news&m=newsview&idx=495382

ドンマンはタファンに命じられた通り、煎薬の中の毒を調べてタファンに報告した。

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密教で用いられる鴆毒の一種です

鴆毒、
解毒薬が無いというあの鴆毒か

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陛下、どんな症状がおありですか

精神が不安定で眠れず、
ひどい頭痛に、喀血


喀血までも…

悪い状態なのか

陛下

大丈夫だ 言ってくれ

既に喀血するまで至っていますと
全身に毒が拡がって直す術はございません


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あの毒薬を飲むと
直ぐに眠ってしまい記憶を失う
毒性を抑える薬はないか?

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まさか、飲み続けるおつもりですか

質問に答えるだけでいい
方法があるか?

毒に耐える薬があります

その薬を私に

いけません!
それは意識を保つことはできますが解毒はできません
お身体をさらに悪くするばかりです

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皇命だ その煎薬を私に

陛下

それから、このことは決して皇后には言うな

何をなさるおつもりですか

死ぬ前に、
皇后とアユを脅かす勢力を全て探し出して
始末するつもりだ


陛下、やはり皇后様にお話を

皇后は私の計画に反対するだろう

陛下

これが私が皇后にしてやれる最後の誠意だ
ドンマン太監、私の力になってくれるか


はい、陛下

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タファンは自身の命を懸けてスンニャンとアユルシリダラを守ることを決めた。






9.
http://www.newsen.com/news_view.php?uid=201404292228013210

ゴルタはタファンの禅位の妨げとなるスンニャンを始末するため、タファンに煎薬を飲ませると「皇后様を疑いますな」と言って、タファンの疑念を更に深めようと演技した。ゴルタの思惑を知るタファンもまた、「いや、皇后だ。皇后以外にはいない」とゴルタの計画通りにスンニャンを疑う芝居を打った。

続けてタファンが眠ったふりをすると、ゴルタの部下の護衛宦官が「皇帝がこうも簡単に皇后を疑うとは思わなかった」と話した。するとゴルタは「ヨム・ビョンスが送った偽密旨のおかげだ。5年にわたる疑いと憎しみが破れたのだから簡単に縫合することはできまい」と言って悪辣な姿を見せた。
これを聞いたタファンは「密旨もお前が仕組んだことだったのか」と驚いた。

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10.
http://tvdaily.asiae.co.kr/read.php3?aid=1398778579690714002

皇太后はタファンの内侍であるゴルタがメバク商団の首領であると知って驚いた。

タファンの禅位を急ぐゴルタは皇太后を訪ねて行き、自身がメバク首領である事を打ち明け、「驚かれる必要はありません。それよりも皇帝と皇后の間にひびが入りました」と伝えると、皇太后は喜んだ。

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ゴルタは続けて「皇帝はまもなく倒れるでしょう。新帝が即位するまでの間、太后様が摂政をなさっては如何ですか」と提案した。皇太后がタファンは許可したのかと尋ねると、「皇帝はこのゴルタの意のままです」と話して「太后様に忠誠を尽くす所存でございますので、私めに鉱物と塩の専売権をください」と黒い内心を表わした。

皇太后はゴルタの要求に、「私を選んだことを後悔させまい。だから早く皇上を倒すように」と応じた。





11.
http://www.tvreport.co.kr/?c=news&m=newsview&idx=495381

タファンの病状が悪化するとゴルタはタファンに、しばらく国政を他の者に委ねて、治療に専念することを勧めた。ゴルタが続けて、「皇后に摂政をさせてはどうか」とタファンに提案すると、タファンは「皇后ではなく、太后様に任せる」と答えた。そして、スンニャンが自分の命を狙っていることを言及して、スンニャンを支持する者を全て片付けるつもりだとゴルタに話し、詔書を作る用意をさせた。


その後、タファンは大殿に大臣達を集めると、大丞相のタルタルをはじめ、スンニャンを支持する者を全て罷免した。そして皇太后に朝廷の権限を委譲すると発表した。

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スンニャンはこれを聞いて無言で大殿を出て行こうとした。タファンは「未だ話は終わっていない」とスンニャンを呼び止めたが、再び頭痛に襲われて玉座に頽れた。

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その後、タファンは皇太后を呼んで禅位の計画を話した。タファンが皇太后に皇帝に推薦したい者がいないかと尋ねると、皇太后は太公王(パルラチョモカ)を推薦した。

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タファンはこれに同意して、近日中に禅位詔書を発布するから大臣達を招集するようにと皇太后に命じた。





12.
スンニャンはドンマンからタファンの計画を聞いた。

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どういうことなのです

陛下の病が治せないとは

どうして今まで黙っていたのですか!


申し訳ありません
陛下が私めにお頼みになられたことなのです


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スンニャンはタファンが何を頼んだのかドンマンから話を聞くとタルタルを呼んだ。タルタルもまたその時タファンから密旨を受けて、計画を知ったと話した。タルタルはスンニャンに密旨の内容を耳打ちした。

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陛下は本当にそのように命ぜられたのですか

ですから、皇后様も心の準備をなさっていて下さい





13.
パン・シヌとマクセンはパルラチョモカの屋敷を見張っていた。
ヨム・ビョンスとモチャムが皇居へ彼を迎えにやって来た。パルラチョモカはビョンスに、皇帝になれるのはヨム・ビョンスのお陰だと話した。何でも願いを聞くというパルラチョモカに、ビョンスは正一品の枢密知院の役職を願い出た。パルラチョモカは快諾して皇居へと向かった。

モチャムがビョンスに「新皇帝にお仕えできるとは凄い事です」と言うと、ビョンスは「私は今まで自分で主人を替えたことはない。生き抜くために目の前にある命綱を掴んで来ただけだ」と答えた。モチャムは続けて、「ずっとついて参ります」とビョンスに忠誠を誓うと、ビョンスは「賢い奴め」と返して二人は満足そうに笑い合った。

この様子を見ていたパン・シヌ達はビョンスが高官になることはないだろうと話した。パク・プルファが皇居に変事が起きるとパン・シヌに伝えていた。パン・シヌ達は機会を見つけヨム・ビョンスを殺すことを誓った。





14.
http://www.tvreport.co.kr/?c=news&m=newsview&idx=495381
タファンが禅位詔書を発布するため、皇太后は大臣達を大殿に集めた。タファンは護衛宦官に支えられながら大殿へ入って来た。

玉座について苦しげな表情をするタファンをスンニャンは見上げた。

陛下は今生死の境におられます
皇后様と太子殿下を脅かす勢力を
全て始末するために
今 決死の戦いをなさっているのです


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自分とアユルシリダラのためにただ一人戦うタファンを見て、スンニャンは涙をこぼした。



タファンは「ここにある人々は皆太后様の人々か。一度にこの人等を見られるようにしてくださって感謝する」と皇太后に礼を述べた。皇太后は「皇上、お疲れのようです。どうぞ早く禅位詔書を発表ください」とタファンに禅位を促した。タファンはこれを受けて詔書を広げると読み上げた。

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逆賊ども よく聞け
お前たちは皇帝と皇后を殺そうとして
権力を享受しようと謀反を企てた
よって私はこの席で罪を厳しく問うつもりだ


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タファンはこう話すと、大殿の外に控えていたタルタルを呼んだ。タルタルが兵を率いて大殿に入ってくると、タファンは「私の前にいる奸臣達を全て殺せ」と命じて、大殿に集められた皇太后に従う大臣達を全て殺害した。

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15.

http://star.mt.co.kr/view/stview.php?no=2014042923164357770&outlink=2&SVEC

http://tvdaily.asiae.co.kr/read.php3?aid=1398779570690720002

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タファンは自身を裏切った皇太后とゴルタに尋ねた。



そなた達は何故、私を裏切った

先に私を見捨てたのは皇上です

先に見捨てたとは?

否認なさるのですか

その高麗女に惑わされて
私を古道具のように見捨てられたのです

皇太后は私が必要だったのではなく
私の権力が必要だった
だから逆謀を企てたのだろう



権力が必要でした
それがあってこそ皇居で生き残ることができる
だから私は誠心誠意、皇上を補佐してきたのに
それをあなたはその権利を皇后に与えた
これこそ裏切りではないのですか


その醜い口を閉じなさい


ゴルタ、
どうして私を裏切った

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私は裏切ったことはありません
初めから皇帝は私の主人ではない


なに?

私の主人はただ金。 金だけです
権力は裏切っても、金は絶対に裏切らない

そうか
もう一度弁明してみなさい


驢馬がくたびれれば、新しいものに換えて車を動かす
私は目的のためにくたびれた驢馬を捨て、
新しい驢馬に乗り換えた罪しかございません


そうだったのか
ゴルタは金儲け
そしてこちら(皇太后)は権力!

私が 私が馬鹿だった
金と権力より大切なものがあると信じた私が馬鹿だった


私は今もこれを信じている
私は、大馬鹿者だ  私は!


陛下、気をお静めください


皇后だって私達と何ら変わらない

黙れ!

彼女だって何も得られないのなら
皇帝に心を差し出すでしょうか

愚かな皇帝よ


どうか無知蒙昧のまま…

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ゴルタが最後まで言い終えないうちに、タファンは自らゴルタの腹を刺した。ゴルタはタファンに手を伸ばし触れると、タファンを見つめ涙を溢して「陛下…」と呟いて跪いて事切れた。

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タファンは絶叫すると、再び皇太后を見て


皇太后ももう一度弁明されよ
思う存分言ったらいい!



タファンはこう叫ぶと、せき込んで喀血した。スンニャンは駆け寄ってタファンを支え、皇太后は涙を浮かべてタファンを眺めた。

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16.
寝所に戻ったタファンはスンニャンに言った。


御医が直ぐに良くなると言っていた

ドンマン太監から皆聞きました

何を聞いたのだ
何を言ったか知らないが
私はそなたを置いて死んだりしない


陛下

愛しい皇后と太子とずっと幸せに暮らすんだ

死ぬなんて誰が言ったんだ


スンニャンはタファンを抱きしめると


臣妾
陛下が早く良くなるように
できる限りのことをいたします

良くなるよう きっと
臣妾はきっといたします


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スンニャンはそういうと更に強くタファンを抱きしめて涙を溢した。





17.
http://news.heraldcorp.com/view.php?ud=20140430000380&md=20140430094448_BK
http://www.tvreport.co.kr/?c=news&m=newsview&idx=495395

皇太后はゴルタ
構えた計略が暴かれタファンの信任を全て失い感業寺に追われることになった。
皇太后はふと微かに笑みを浮かべると、湯薬を飲んだ。

そこへスンニャンがやって来た。寺で罪を悟るようにと言うスンニャンに、皇太后は「どうしてお前のような高麗女に追い出されなければならないのだ」と返して自身の罪を認めなかった。スンニャンが、「皇太后、そんなに死にたいのか」と警告すると、皇太后は突然喀血した。そして、「たとえ死んでもこの皇居の鬼となって離れない。この内命婦の主は私だ!」と叫ぶと、事切れた。

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スンニャンはドンマンに皇太后が自決したことを伝え、死体を焼いたら皇居の外へ捨てるようにと命じた。



続いてスンニャンはヨム・ビョンスを捕らえた。
ヨム・ビョンスはパン・シヌ達に捕えられ、高麗村から皇居(?)へ連行された。スンニャンはビョンスに言った。

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同族の血と汗を圧搾して
お前は随分生き長らえた

国が民を餓死させているのに
私が搾取なくどうやって生き延びられるんだ

お前も最後まで罪を認めないのだな

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お前も!
お前も権力のために人々を犠牲にして
ここまで来たのではないのか

お前は皇后になった
私はなれなかっただけだ
お前と私の一体何が違うんだ


お前の罪は何か
本当に分からないのか



私の罪?

運がちっとも無いこと
そしてよりによって
生まれたのが
高麗みたいな粗末な国だった
ことだ

もし私に罪があるとするならこれが罪だ
他にあるか?
言ってみろ
私が一体どんな死に値する罪を犯したのか!


ビョンスがこう叫ぶと、これを見ていた高麗の国民らはビョンスとモチャムに石を投げつけ、棒で殴った。二人はその場に倒れ、スンニャンを見上げた。

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スンニャンはこのビョンスの姿を見て涙を流した。これを見たパン・シヌが「虫けらにも劣る奴等の死に、どうして泣かれるのですか」と尋ねると、「国が安泰であったならヨム・ビョンスも、高麗で良い夫、良い親父になっただろう」とスンニャンは話した。

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スンニャンは未だ高麗から貢女が連れて来られているのを知ると、皇居に連れて来られたばかりの貢女達を高麗へ送り帰すようにドンマンに命じた。





数年後

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18.
http://www.newsen.com/news_view.php?uid=201404301058033210

スンニャンはパク・プルファから高麗王がスンニャンの兄を殺害したと報告を受けた。スンニャンの兄キ・チョルを筆頭としたキ氏一族はスンニャンが皇后になると権力を振り回していた。

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スンニャンがこれに「兄上に自重するようにと言っていたのに」と顔を曇らせると、プルファは「皇后様がいらっしゃらなければ、どうして彼は王になれたのか。反元政策によって皇后様を困らせた罪で罰せねばなりません」と話した。
スンニャンはこれに「元国は度重なる反乱と凶年で苦しんでいる」と言って迷いを見せた。しかしプルファの重ねた要請に「瀋陽王、高麗王を除去する軍隊は準備できたか」と藩陽王に尋ね、高麗へ軍を送ることを決めた。

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(※瀋陽王の徳興君は高麗26代王・忠宣王の三男で、恭愍王の時代に高麗に侵入したが廃して元国に戻った人物。)




数年後


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プルファはスンニャンに「大丞相がついに戦死なさいました。反乱軍が大都に押し寄せて来るでしょう」と伝えた。タルタルが遠征先で死んだという報告にスンニャンは涙を流した。

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紅巾賊が黄河を越えました
今食い止めねば、大都も危険に晒されるでしょう


彼等の兵力は別格であるとか

もしも私が戻らない時には..
大都に危険が及んだら直ぐに北に向かってください
そこには未だ広大な蒙古大草原が残っています
そこならば後日を図ることもできるでしょう


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タルタルは皇居を発つ前に、スンニャンに紅巾の敵勢力は脅威であるため元軍が敗れた場合には直ぐに北に逃れることを薦めていた。






19.
http://starin.edaily.co.kr/news/NewsRead.edy?SCD=EA31&newsid=01102086606061368&DCD=A10102
http://xportsnews.hankyung.com/?ac=article_view&entry_id=443995

スンニャンはタルタルの指示通り、北へ逃れることを決めタファンを迎えにタファンの寝所を訪れた。
タファンは病身をスンニャンに支えられて起こすと、

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ヤンイ、
皇后

反乱軍はどうなった

ご心配に及びません
大丞相が勝戦の知らせを持って参りました


そうか 良かった
良かった



陛下
臣妾と一緒に北方の草原を走りたくありませんか

元国の故郷
陛下と一緒にそこに行ってみたいとずっと思っていたのです



そうか うん

皇后の願いであれば何でもする
一緒に行こう

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外に準備しております


ヤンイ、

耳が 耳が痒い



どうぞ私の膝に

タファンが身を横たえると、スンニャンはそっとタファンの頭に触れて、耳かきを手に取った。

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ムスリとして初めてここへやって来た時を思い出します
陛下は私に耳が痒いと仰って
あの時…

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と、スンニャンは昔を懐かしそうに回想して話した。
タファンは身を横たえ目を閉じたままふとスンニャンの手を取った。


愛している


愛している ヤンイ

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私も 陛下を 愛しております
心から 陛下を



タファンにスンニャンがそう告げると、タファンは微かに頷いて、安らかに目を閉じた。

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スンニャンは自身を掴んだタファンの手が力なく離れると、タファンを抱きしめ、


心から


と繰り返してタファンへ愛を伝えて嗚咽した。

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20.
ワンユは海岸にスンニャンとタファンを見つけると、馬を駆けた。
ワンユに気付いたスンニャンは直ぐにワンユの前に跪いた。

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殿下がどうして此方へ

そなたは今何をしているのか解ってるのか

至る所に刺客が潜んでいるかもしれぬのに
何故自ら官衛を離れたのだ

申し訳ありません 殿下

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怒らないでくれ
私が外へ出してくれと頼んだんだ
スンニャンを責めないでくれ

腹が減った 早く戻ろう


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どうして馬が一頭しかいない?

逃げられました

私の馬に一緒に乗りなさい


いや、
私の馬に乗れ



何をしている 早く乗りなさい


スンニャンは二人のどちらの馬に乗るべきかと困って立ちつくした。

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(字幕)

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このドラマは奇皇后の人生をドラマ的解釈で再構成したものです。

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1368年奇皇后は朱元璋に大都を征服されて北方の草原に退いて北元を建国しました。
奇皇后の息子アユルシリダラは北元の皇帝になりました。


(字幕)

長きにわたり『奇皇后』をご覧くださり感謝いたします。


 

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(2014.4.29 版 ~完~)